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麗羅の館XLⅥ


第三話:今泉陽菜
28

腰まで届く長い髪を乾かし、肌のお手入れをする、そして薄いピンクのルージュを塗る。
下着などの無粋なものは身に着けないまま薄いピンクの寝具を羽織る、前開きのネグリジェだ。
同じくピンクのスリッパを履き、彼の待つ寝室へと向かう。
ブラジャーで支えていない豊満な乳房が揺れる、膝丈のネグリジェが乳首を刺激していた。
その刺激で官能は昂ぶり、処女でありながら経験豊かな娼婦のような気持ちになっている。
“まずはおフェラから始めよう”とか“造られたヴァージンを失うって…どんな感じかしら?”などと勝手に想像する。

寝室までの短い廊下でアタシは少女から女に変わっていく。
新しく女性の臓器が移植されてもアタシは元男なのだ、子供を産める身体になってもアタシは元男なのだ。
そのことを胸に収め、寝室に入っていった。

ベッドには半年前、睦み会った懐かしい身体が横たわっている。
下半身は隠しているが、陽根はいきり立っているのが分かる。
アタシを見るなり彼はアタシを手招きする。

陽菜・・・おお・・陽菜が蘇えった・・・ありがとう・・・ありがとう、麗羅お嬢・・・」

薄暗い寝室の中で彼の涙が見て取れる、 “それほどまでにこの人はあの陽菜を愛していた” のかと少々嫉妬していた。
“所詮アタシは代替え品なのか” と思いながらもこの人に愛してもらうしかない立場に苛立ちを感じる。
それでもアタシは訴えるような眼差しで彼を見つめ、彼を誘発する。

アタシの思惑通り彼はアタシを抱き寄せ、愛の籠った接吻をする。
舌と舌が絡み合い、お互いの唾液を吸い合う。
彼の口の中からは甘い匂いがした・・・
以前はヤニ臭さが口の中に広がったが・・・

「んん・・・んんっんん・・・あふぅ・・・甘いわぁ・・・前とは・・・」
「・・・禁煙してるんだ・・・前は一日百五十本のヘビースモーカーだったが・・・急に命が欲しくなってな・・・お前菜穂もために・・・生きようと思ってな・・・ありがとう、陽菜・・・俺に生きがいを与えてくれた・・・」
「・・・アタシは・・・アタシは“陽菜さん”の代用品なの・・・」
「・・・心苦しいが・・・今はそうだ・・・ “陽菜” を亡くし、菜穂があんなふうになって・・・俺が意気消沈していた時、麗羅お嬢が言うんだ・・・“待っていなさい・・・陽菜さんを黄泉替えさせてあげるわ、男を女に変えてね・・・女の陽菜化は・・・女は妻、母に胡坐を掻くの・・・いつでも女でありたいというニューハーフのほうがいいわ・・・勿論、あたしの技術の粋を駆使して出産も可能な女を作り上げるわ・・・待っていなさい、横田・・・”って言うんだ・・・そして俺は三か月前・・・まだお前が性転換したての時、俺は麗羅お嬢に無理を言ったんだ・・・一度、陽菜に会わせてくれと・・・だが、会ってみて・・・がっかりはしなかったが・・・まるで黒子一つもないアンドロイドのようなお前を見て・・・失望したのも事実だ・・・だが・・・今のお前は完全な “陽菜” だ・・・黒子もよみがえり、肌も若くなり、あの陽菜と出会った時の若々しい身体だ・・・申し訳ないが、後は菜穂の判断だけだ・・・菜穂お前を母と認めればお前は俺の妻、陽菜・・・そうでなくっても・・・愛人として、一生の面倒を見てやる・・・」
「・・・・・・・」

耳下の首筋を愛撫されているうちに、彼の手はネグリジェの胸のボタンを外し、乳房、乳首を揉み解していた。
うなじの愛撫で官能を高ぶらせていたアタシは更に淫欲を高ぶらせ、彼に全身を任せている。
彼の舌はうなじから乳首に移り、チロチロと舐めまわしていた。
片方の乳首を責められていると同時にもう片方は揉み解されている、そして官能の昂ぶりは女であることへの悦びでもあった。

彼の空いた片手はアタシのできたばかりの女淫に迫り、優しいタッチで触れている。
アタシは恍惚に満ちた顔をしているに違いない、なぜなら以前とは違う快楽に溺れていたからだった。
女性ホルモンの投与で身体の女体化で男の時とは違う快楽を得ていた、また、性転換してさらに快楽は高まった。
だが、それよりも完全な女性になった今は、少し触れられただけでも昇天してしまうほど敏感な身体になっていたのだった。

処女膜を付けられ、処女のように振る舞っても身体は以前の官能を知っている。
割れ目を撫ぜられて、指を入れられたら処女膣は自然に締め付けてしまう。
さらにクリトリスを触れられれば身体を弓ぞりにして快楽を受け止めている。
そして、彼の淫棒を容易に受け止めるため膣の中から淫液を垂れ流すのだった。

アタシの膣が十分濡れた頃、彼の陽根の挿入を受ける、激しい痛みが造られた膣に走る。
二度目の処女喪失だった、二度とも彼に処女を捧げるとこができる、それを思うと感慨で喪失の痛みなど耐えられるのだ。
だが、あまりの痛みはアタシの口から呻きを漏らしてしまう。

「・・・痛・・・い・・・むむむ・・・あふん・・・ああぁ・・・」

言うまいと思っていた“痛い”という言葉が漏れる、しかし彼は淫棒の摩擦を止めない、止めないどころかさらに激しい摩擦を加えるのだった。

“グチュグチュ・・・パンパンパン・・・”

彼の腰がアタシの股間に当たる卑猥な音がする。
突かれるたびにアタシの身体は仰け反り、彼の淫棒の爆発を待っていた。

なんど処女膣に摩擦を受けただろうか、やがて彼の淫棒が膨らみ熱い精液を膣内に、子宮に注がれるのだった。
その時、子宮に“ビクン”とした衝撃を受ける、何の衝撃かは分からない、なにしろ、子宮というものに精液を受けとめるのは初めてだった。

彼の淫棒がアタシから抜かれ、膣口はアタシの愛液、彼の精液、そして破瓜の血が混ざった粘液が染み出ている。
淫棒が抜かれたと言ってもアタシの膣にはまだ刺さったままの感触がある。
粘膜をティシュペーパーで拭っても拭っても破瓜の血は止まらない、その破瓜の血に興奮した彼は再びアタシの膣に淫棒を差し込むのだった。

彼のカリとアタシの膣壁がこすれるたびにアタシの膣は彼の淫棒を締め付ける。
アタシは喘ぎ、彼は呻くような声を上げる、まさに淫獣同士の営みだった。
メスの淫獣は恍惚に酔いしれている、オスの淫獣はひたすら淫棒を射精のため抜き差ししている。
やがてオスの淫獣から再び精液を受け取り、メスの淫獣は白目をむき失神するのだった。

オスは淫棒をメスの膣から抜かないまま、次の高まりを待つ、メスは入れられた淫棒を締め付ける。
その締め付けはやがてオスの淫欲を誘うのだった。

一晩に何度彼の愛を受け止めたのだろう・・・・
気が付けば朝日を通り越し、昼間の日をベッドの上で浴びていた。
朝食は?・・・
もう終わっているに違いない・・・・
初夜の夜に逝きすぎて彼との朝食をともにできないなんて・・・

メイドの顔をまともに見れないアタシはそっとシャワーを浴びていた。
処女を捧げ、たくさんの愛を彼から受け止めたアタシの女からドクドクと愛液が溢れ出てくる。
シャワーで洗っても洗ってもなかなか止まらない、濡れた長い髪はアタシの身体を冷やし、再び頭からお湯を被る。

適温にした湯船に浸かると・・・
アタシの身体に安息の時が来る。

“・・・処女って・・・喪失って・・・痛いわ・・・でもあの最後の感覚って・・・アタシ、気を遣ったのかしら?・・・”

その恥かしさにアタシは顔を赤らめ、湯船から出た。

更衣室で髪にタオルを巻き、バスローブを着て・・・
そのまま化粧室に向かう・・・

濡れた髪にドライアーを当てると・・・
サラサラの長い髪が蘇えってくる・・・

昼食のための衣装を決め、アタシは本格的なメイクに挑む。
まだ染めていない漆黒の長い髪をアップに纏め、和服を着始めたのだった。
着付けは裕美さんから何度も教わっている、また、そのメイクも・・・

顔は童顔だったが出来上がったアタシの姿は“極道の妻”にふさわしい和服姿だった。
この姿に彼はどんな反応をするのだろうという期待と不安の入り混じった面持ちで彼を食事処で待っているアタシだった。

十二時になり、彼が食事処に姿を現した、アタシは軽く会釈をし、彼が席に着くのを待つ・・・
その前に彼の“ん?”という表情を見逃さなかったアタシだった。

何の会話もない黙々と食べる昼食だった。
そして食べ終わるときを機に彼はアタシにこういうのだった。

陽菜・・・その服装は・・・お前には似合っていない・・・お前は俺に気を使ったかもしれないが・・・お前はやはり、可愛い女の子でいてくれ・・・キャピキャピの女の子で居てくれ・・・それが俺の願いだ・・・俺の職業などどうでもいい・・・お前が“極妻”になる必要はない・・・」
「・・・・・」
“あの陽菜” はキャピキャピの女の子で俺と出会い、女の子のまま菜穂を産み、女の子のまま逝ってしまったんだ・・・俺は・・・俺は女の子の陽菜を愛していた・・・お前も女の子で居てくれ・・・」
「・・・はい・・・アタシも・・・そのほうが楽です・・・では、毎日、ヒラヒラのミニスカで過ごします・・・うふっ・・」
「うん・・・それでいい・・」
「・・・でもぉ・・・ちょっと・・・伺いたいことが・・・」
「なんだ?・・・言ってみろ」
「・・・実は・・・あのメイドさんたち・・・」
「ん?・・・なんだ?・・・あのメイドたちと俺が淫行を・・・・と、疑ってるのか?・・」
「・・・・」

アタシは言葉を出さずにコックリと頷いたのだった。

「くくくっ・・・あのメイドはなぁ・・・可愛い若い組員の女装だ・・・男の娘だ・・・お前も嫉妬するくらいの可愛い男だ・・・」
「ええぇ・・・じゃあ・・・」
「ああ・・・勿論、お前の心配する淫行なんてない・・・パンツを脱げばチンボが顔を出す・・・俺は男を抱く趣味はない・・・お前のような本物の女の子でしか俺のチンボは大きくならない・・・」
「・・・・・・」
「まぁ・・・お前も元男だったが、 “あの陽菜” に顔が酷似しているせいかもしれない・・・性転換したてのお前を見た時、俺のチンポは欲情していた・・・お前に欲情してたんだ・・・」
「・・・・・・」
「その時、お前を女と認め、お前が俺の所に来るのを心待ちにしていたのかもしれない・・・まぁ・・なんだ・・・それが俺に禁煙などという行為に走らせたのかもしれないな・・」
「・・・アタシ・・・アタシ、可愛いあなたの奥さんになります・・・末永く可愛がってください・・・」
「ああ・・・こちらこそ・・だ・・・今日というのもなんだから・・・明日でも菜穂に会いに行こう・・・いいな・・」
「はい・・・今日でもいいですよ・・・」
「まあ・・・今日は俺にも予定がある・・・明日でいい・・・」
「・・・はい・・・」

その日の夜・・・再び、彼に抱かれ・・・
女の感性を・・・女の悦びを身体に受け止めたアタシだった。
身体中が性感帯の女として・・・・

明けて、菜穂ちゃんに会いに行くことになった。
アタシは昨日とは違い、まるでティーンエジャーのような恰好をしていた。
大きな胸を強調するようなTシャツにヒラヒラの超ミニスカート、その上からピンク地のカーディガンを羽織り、髪はツインテールにしていた。
メイクもアイメイクに固執し、二十歳未満の女の子になっていたのだった。

こんな姿がアタシの望みだったかもしれない、旦那様が極道ということで少し背伸びをしていた。

“アタシは女として・・・女子高生から始めるんだわ・・・アタシは彼の可愛い幼な妻・・・”

そして、その日の午後、彼はアタシ菜穂ちゃんの入院している病院に連れて行ってくれた。
病院での彼はまるでVIP扱いで、こまごまとナースさんが世話をしてくれる。
アタシもそれに便乗し、菜穂ちゃんのママとして扱われていた。

広い大きな個室が見える、ここに菜穂ちゃんが入院しているみたいだった。
ノックもせずに彼はズカズカと部屋に入る、窓際にはまだ幼い女の子が窓の外を見ている。
菜穂ちゃんだ・・・なぜかアタシの胸はきゅんとなったのだ。
そして菜穂ちゃんアタシたちのほうに顔を向ける、その眼はまるで夢遊病者のような、うつろな眼をしていた。
その眼が次第に驚きの眼に変わり・・・

ママ・・・ママなの・・・」
「・・・ええ・・・そうよ・・・長いこと一人にさせてごめんね・・・もうこれからは貴女と一緒よ・・・いつまでもね・・・」
「嬉しい・・・ママ・・・お腹がすいたわ・・・何か食べさせて・・・」
「はいはい・・・先生の許しを得て・・・なにか食べに行きましょ・・・」

菜穂ちゃんアタシを母と疑わなかった、アタシ菜穂ちゃんの母親に成れたのだ、と同時に横田さんの愛人ではなく、妻に。

菜穂ちゃんは退院し・・・アタシたちのもとで毎日暮らしている。
アタシ菜穂ちゃんの母として充実感を浴びながら菜穂ちゃんと接していた。
長らく学校に通っていなかった菜穂ちゃんに勉強を教え、女の子としての教育も教えていた。
勿論、裕美さんの受け売りだが・・・

幸せ一敗のアタシに更なる喜びが・・・

かかりつけの医者に、麗羅先生妊娠三か月よ” と告げられた時、その頂点に達したのだった。

横田さんも喜んでくれ、菜穂ちゃんも“あたし、お姉ちゃんになるのね・・・嬉しい”と、アタシたちの子供を容認してくれたのだ。

“あああ・・・女の子になれてよかった・・・ありがとう、麗羅先生”

《完》

麗羅の館XLⅤ


第三話:今泉陽菜
27

アタシを乗せた車は都心からやや離れ、高い塀に囲まれ、その上に有刺鉄線を張り巡らせた広い屋敷の中へと入っていった。
あの “麗羅の館” も広いと感じたがここは更に広かった。
頑丈そうな門扉を潜ると分かる、あの鬱蒼とした木々は変わらないが、建物が見えるまで数分の時間を要したことからこの屋敷の大きさが分かる。

見えてきた建物の周りには広々とした駐車場があり、各駐車スペースには黒塗りの高級外車が立ち並び、その異様感を漂わせていた。
中には白、赤、シルバーといった色も見えるがそれらの多くは高級外車のスポーツカーであり、一見してその筋に者の車と分かる。
そして正門らしきところには屈強の青年が立った居て、ここがこの国の裏世界の総本山であることを物語っていた。

正門が開けられ、中に通される際、掛けられた言葉が『姐さん、長い間お待ち申しておりました』置いう挨拶だった。
『姐さん?・・・』
そうか・・・ここではアタシ “姐さん” になるのか・・・
アタシのここまでのいきさつを知っているのか?

アタシは世間一般的にいえば、単にGIDで、いわば変態的にみられる立場なのだ、ここで “姐” としての行動がとれるのかという不安も湧いてきたのだった。
ただ単に気の向くままに、 “ハイテーンの格好していればいい” というような世界ではない筈だ、それなりの格好、それなりの態度をしなければ横田の顔に泥を塗る結果になるとも限らない。
アタシはそんなことを思いながら正門をくぐったのだった。

中の一階には百席はあろうかと思われる机が立ち並び、まるで大企業の事務所だった、そしてさらにその机のそばに数々の男たちが立ちアタシのほうを向いて挨拶をする。

『お帰りなさいませ、姐さん!』

一同が声を合わせた挨拶にアタシは恥かしさに顔を赤らめ、下を向いたまま上の階へと案内されていったのだった。

『アニキィ・・・めっちゃ・・可愛い姐さんですね・・』
『ああ・・・俺たちのアイドル、マドンナさ・・・だがなぁ・・声を掛けちゃあなんねえぞ・・・掛けられるのを待つんだ・・・手柄を立ててな・・・』
『・・・手柄?・・・』
『組の・・・会社の利益になるようなことすればいいんだ』
『へい!・・・頑張りやす・・』
そんなささやきがアタシの背中の後ろから聞こえてくる。

二階には三十数席に机があり、広い空間を持っていた、ここでも一同の声を合わせた挨拶を受けるのだった。
さらに上の階に上り、三階に到着する、途中、ヒラヒラ超ミニスカートのアタシはハンドバックでお尻を隠すことを反射的に行っていた。
女の子があるが故の自己防衛手段だった、この自己防衛手段は裕美さんの教育の賜物だった。

三階はすべてが個室になっていた、向かい合う部屋の真ん中の廊下を歩き、奥にある大きな部屋へと導かれた行った。
アタシをここまで連れてきて、各階を案内するかのように歩いてきた男性が部屋のドアーをノックする。
“コンコン”というノックの後、“はいれ!”という言葉が聞こえてくる。

開けられた扉の向こうには、見慣れた懐かしい顔と、その周りを取り囲む厳つい顔の男たちが数十人立ち並んでいた。
「「姐さん、お帰りなさい。」」

声を揃えた野太い声の挨拶がアタシを恐縮させる。
と同時に懐かし顔がアタシに近寄り、
「よく戻ってきてくれた・・・陽菜・・・あの時、別れ際に変なことを口走ったが・・・兎に角、戻ってきてくれてたんだな」
「・・・アタシは・・・貴方に頼るしかないんです・・・貴方が“死ね”といえば死ぬしかないんです・・・アタシは貴方の所有物なんです・・・」
陽菜・・・それは違うぞ・・・俺はお前を女として・・・この話は後でしよう・・・下の者が居る・・・俺たちの部屋へ案内させるから・・・あとで俺も用を済ませたら行くから・・・」
「・・・はい・・・」

四階、五階、六階は独身の組員の部屋だった、各フロアー、三十部屋ある。
七階、八階、九階は十五部屋あり、既婚者の、中には子供もいる家庭もある。
そして十階はその子供たちの大きな遊び場になっていた。
そのフロアーの奥には教育室もある、ここで子供たちにこれからの自分たちの生き方を教えるのだろうか?

さらに十一階は武闘のフロアーになっていた。
格闘を教え、戦闘員を育てる部屋になっていた。

十二階は宿泊する人たちの部屋が立ち並ぶ。

十三階は倉庫だった、武器、書類等が仕舞い込んである。
また、一階、二階からの直行エレベーターもあり、戦闘有事には各末端の組員が武器を取りに来る。

その他にアタシは見ていなかったが地下には横田さん専用の駐車場があり、高級外車が立ち並んでいるという、主にスポーツカーらしい、横田さんが自分で運転するらしい。

地下二階はこの館の監視ルーム、それぞれに配置された監視カメラのモニターがここで見られる。
勿論、常時、警備の人間がいる。

そして最上階、十四階、ここが組長、いや社長・横田さんの私室だった、つまりアタシの部屋もある。
一つ一つの部屋の装飾が絢爛豪華でまるで高級ホテルを思わせていた。
リビング、応接室、寝室、横田さんの部屋、トイレ、浴室と案内され、一線を画してメイドさんの部屋もあった。
そして二人の可愛いメイドさんを紹介される。

“メイドさん?・・・うわっ、可愛い!・・・もしかして・・・夜伽も?・・・”

そんな恐れもある可愛い二人だった。

アタシは“陽菜の部屋”に通され、少し戸惑いを感じている。
あの “陽菜” が使っていた部屋らしいが、あまりに少女じみていた。
アタシの女の子歴はまだ二、三年だ、それにまだ男の記憶も残っている。

“う~~ん、女の子の部屋・・・だわ・・・アタシも男の子を吹き飛ばさなくっちゃあぁ・・・”

アタシは探索するかのように各部屋を見て回った。
まず、台所・・・アタシの主戦場になる場所だ。
大きい・・・だが使い勝手のよさそうな台所だった。
またこの大きさならホームパーティの料理も作れそうだ、何よりも造りがプロ用にでもなっているかのように、しっかりとした器具だった。

また食べる部屋は別で、それぞれ人数に合わせた部屋が用意されている。
二人用、四人用、六人用・・・すべてが偶数の人数だった、そして最後にパーティ用の部屋もある。

ここは日本の裏社会、極道の総本山だということを改めて思い知らされたアタシだった。

最後に寝室、アタシたちの愛の巣だ・・・まだ愛の巣というには早いかもしれないが・・・
ここでアタシは横田さんに慰みを受けるのだ、夫婦という名のもとに。

荘厳な造りだった、高級ホテルでもお目に掛かれないような部屋だった。
ここでアタシは彼の、横田さんの精を受け取るのかと思うと身震いがする。
横田さんにはすでに “陽菜” との子供、“菜穂ちゃん”がいる。
だからアタシに精の注入などないかもしれない、だけど、今こうして女の子になった以上、一度は子供を産んでみたいという衝動に駆られていた。

夕方近くになり、そろそろ夕飯の支度を、と思い台所に立ってみた。
綺麗にかたずけられている、台所を見れば家の中が分かる。
昼間、各部屋を見て感じていた、どの部屋も綺麗に掃除してあったのだ。

そのうち二人のメイドがぺちゃくちゃと話しながら歩いてくる、どちらもまだ若い、二十歳くらいだろうか。
台所に入り、アタシの姿を見ると両手をお腹に当て、深々とお辞儀をするのだった。

「お帰りなさいませ、奥様。今から夕飯の支度をいたしますのであちらのリビングのほうでお待ちくださいませ」
「・・・お・・奥様は・・・」
「まだ籍は入れていないと伺っています、でも奥様奥様です・・・これからもよろしくお願いいたします」
「こちらこそ・・・夕飯・・・お手伝いしてもいいかしら?」
「いえいえ・・・旦那様に叱られます、料理、洗濯、掃除などの家事はわたしたちの仕事です、どうぞリビングでテレビでもご覧になっていてください」
「でも・・・」
「わたしたちから仕事を奪わないでください」
「・・・はい・・・分かりました」

確かにそうだ、アタシがしゃしゃり出ることによって彼女たちの仕事を奪い、解雇される場合もあるのだ。
アタシとしては彼に、横田さんに手料理を食べて欲しいのだが。

一人の男性にこんな恋心を抱くということは・・・・

アタシは心まで女性化したのかもしれない。

横田さんはサラリーマンが帰宅するように、決まって午後六時に上がってくるらしい。
そして夕食は決って八時となっていた、その時間に合わせてメイドたちは仕度をしている。

玄関のチャイムが鳴った、横田さんの居ないこの住まいでチャイムを鳴らすのは横田さんだけだった。
アタシと二人のメイドは急いで玄関に歩を進める。
そして、アタシがドアーを開けると横田さんが立っていた。
その時アタシの胸は“キュン”となる、愛しい人に出会えた胸の高まりだった。

「待っていたぞ、陽菜・・・もう、どこへもいかせない・・」
の、言葉の後、激しい抱擁、口付け。
アタシの身体は弓反りになり、背の高い彼から上から唇を押し当てられる。

口の中に舌が差し込まれ、アタシの口の中を駆け巡っている。
お互いの唾液を吸い合いながら接吻に酔いしれている、普通の男女の営みだ。
だが、実の所、女のほうは元男であり、最新技術の結果の疑似女性なのだ。
見た目にはそこいらの女の子と違いはない、子供も産めるのだ。
神を冒瀆した人類のエゴ、それもこの人類の中でただ一人男から女に変える技術を持つ一人の医師による性転換。

「むむむ・・・はふぅ・・・」

あまりに激しい口撃にアタシの意識が飛びそうになる。
アタシは接吻だけで逝ってしまいそうになる淫乱な女に成り果ていたのだった。

午後八時、夕食の時間になりメイドに二人部屋を案内されたアタシは席に着き愛しの彼を待っていた。
席に着く前にメイドからぼそっと一言、奥さま、これからは朝は七時、昼は十二時、夜は八時にこの部屋の席に御着きにくださいませ”

メイドでありながら、命令口調の言葉に素直に従っていた。
そして横田さんが席に着き、次々と出される料理を言葉もなく食べていたアタシだった。
勿論、女の子になったアタシは胃袋も小さくなり、男時代のようにたくさんは食べられない。
味を確かめるようにそれぞれの料理を一口ずつ口にしていたのだった。

「あまり食べなかったが体調のほうはいいのか?・・・」
「はい・・・以前のようにたくさん食べられなくって・・」
「そうか・・・なら・・いいが・・・風呂に入ったら寝室のベットで待っていろ・・・仕事を済ませたらすぐに行く・・」
「・・・はい・・・」

待ちに待った一言だった、完璧になったこの身体を、愛しき人によって造られたヴァージンを捧げるのだ。
嬉しさに身震いするとともに、一滴の涙が頬を伝って落ちていく。
そして浴室に入り、禊をするかのように体の隅々まで洗ったのだった。

麗羅の館XLⅣ


第三話:今泉陽菜
26

最後の手術が終わって二か月くらい過ぎた頃だった、お腹がしくしく痛むのだ。
最近、裕美さんに教えてもらい、アタシが料理を作っている。
だが胃の痛みとは違うようだ、下半身の、あの局部の奥がしくしくするのだ。
手術後の悪化と思い、裕美さんに相談してみた。

「・・・裕美さん・・・あのぅ・・・じつは・・・あっ・・・」
しくしく感からジワッとした感じになり、穿いていたショーツが濡れる感じがしたのだった。

「ん?・・・あら・・・来たのね・・・とにかくスカートを脱いで・・」
「・・・・・・・」

アタシは同性に下着姿を見られる恥かしさを押し隠し、ひらひらした超ミニスカトートを脱いだのだった。
そしてショーツを降ろしたが、下半身は相変わらず豊満な乳房のせいで見えない、それでも覗き込むように下半身を見た。
アタシには陰部に繊毛はない、ご主人様からのたっての希望で永久脱毛されていたのだった。
そのせいか肌がきめ細やかになり、童女のような割れ目をしていた。
つるつるのパイパン姿を裕美さんに見られることを恥かしく思いながら、裕美さんにはすべてを見られていることを思い出していた。

そして、膝まで降りたショーツに目をやるとクロッチ部分に赤いしみがあるのを見つけたのだった。
勿論鮮血ではない、やや黒ずんだ赤い血だった。
「・・・・・・・・」
「ほらね、あなたにもメンスが来たのよ・・・生理が・・ね」
「・・・これって・・・」
「あなたが妊娠しなければ毎月来るわよ、憂鬱な日がね・・・女の子がブルーデイっていうのが分かるわ・・・」

そのあと裕美さんから女の子の基礎を学び、生理の仕方も教わったのだった。
もちろん一日では終わらない、その日から毎日のように女の子について学び、カレンダーに初めての日を記録したのだった。

外見上、どこがどう変わったのかわからない、だが指を膣の中に入れるとその違いがはっきりと分かる。
指を締めつけてくるのだ、ダイレーターを入れていた時、締め付ける訓練はしていたがここまでではなかった。
麗羅先生には悪いが、所詮造りものもは造りものであり本物を超えられない

だが、その本物をアタシの中に造り上げた麗羅先生の知能・技術は凄いものがある。
そして三度目の経血を終わった後、裕美さんはアタシに別れを告げたのだった。
「あなたの希望に副う身体になるまで随分かかったけど、あなたはもう完全な女の子よ、子供も産めるしね、早くあなたの妊娠の知らせを聞けるといいわね」
「・・・というと・・・アタシ・・・あの・・・」
「そうよ・・・あなたは横田さんの所に行くのよ、幸せに・・ね・・」
「・・・・」
「あらあら・・泣くことはないわ…今生の別れでもないしね、あなたのはこれからもわたしの仕事を手伝ってもらうから・・・」
「・・・ぐすん・・でも・・」
アタシは女性化に伴い涙脆くなっていた、またここでの生活のなかで裕美さんの仕事を手伝う内に、幾分なりとも裕美さんのお手伝いができるようになっていたのだった。
また香月家とアタシのご主人様・横田はダークな部分での付き合いなので、必然的にアタシも汚れ役をするようになるだろ。

“麗羅の館”に入るときは大き目の旅行鞄一つだったが、出ていく時は二tトラック一杯分の荷物だった。
勿論、破棄したものもある、だがどうしてもの品物を“麗羅の館”から運び出している。
そのほとんどが衣類、装飾関係だった、家具、電化製品などはここに置いたままでよかったが衣類に関して、特にオーダーメイドの下着、ワンピース、アンサングル類は手放しことはできなかった。
下着は愛着があるというより、身体にぴったりとして、身に付けていて気持ちがいいのだ、なので手放すことなどできなかったのだ。

アウターも同じだった、特に体の線を強調するようなボディコンなどはラインを綺麗に見せてくれるオーダーメイド作品をアタシは好んで着ていたのだった。
顔は童顔で、高校生と見紛うような容姿にはじけ飛ぶような豊満な乳房に安産型を思わせる豊かなヒップ、さらに六十センチをはるかに下回り、五十センチの中ほど位まで絞り込んだウエストは外人女性を思わせ、嬉しいことに麗羅先生は脚も長くしてくれたのだった。
ともあれ、二十六歳だったアタシはこの三年間でハイティーンの肌の張りを持ち、男の視線を釘付けにする豊満な女性に変わったのだった。

時はゴールデンウイーク明けの五月上旬、胸の谷間が見えるようなブラウスに屈めば下着が見えるようなひらひらのミニスカートに身を包んだアタシはご主人様横田さんのよこしたお迎えの車に乗り込んだのだった。
プロペラのエンブレムの付いた高級外車の後部座席から見える街並みが新鮮に見える。
希望通りの身体になり、これからの新しい生活への期待感からなのだろうか、アタシの心は夢見る乙女のように弾んでいた。

麗羅の館XLⅡ

第三話:今泉陽菜
25

アタシはご主人様のつぶやきに心を痛めながら、アタシから抜かれた淫棒を丁寧に舐め、ご奉仕していた。
気のいられようとする意図が見え見えだった、兎に角、今まで培ったテクを駆使してフェラチオに励んでいたのだった。
その浅ましいばかりの行動はご主人様に見破られ、“もういいぞ・・・陽菜・・・今回はこれだけにしておく・・・シャワーでも浴びて麗羅お嬢の所に帰れ”
“・・・今回は?・・・今回って?・・・”

「お前のひたむきさは分かった・・・お前を捨てたり、見放したりはしない・・・兎に角、お前は菜穂にとっては必要な人間だからな・・・あとは麗羅お嬢に任せる」
アタシは胸をなで下ろす一方で、菜穂というご主人様の娘に対し、重圧を感じたのだった。
自分が、陽菜になったアタシが姿を現すことにより、閉ざされた菜穂の心が開くかどうか分からない。
そんな一抹の不安を抱きながら、“麗羅の館”に帰ることにしたのだった。

嘗て住んでいた都の変貌を見てみたいという気持ちから、電車での帰宅を試みた。
出で立ちは出かけた時とは違い、ご主人様から送られたひらひらしたミニスカートに胸の谷間が見えるほどのタンクトップ、その上に幅の広いピンクのブラウスを前のボタンを留めずに裾をむすんだだけで、あくまで胸の谷間を強調したデザインだった。
簡素に見える中に、どの衣類を見てもよい素材を使った値段の張るものだった、とりわけアタシの自慢の大きな乳房に合わせたタンクトップは手縫いのオーダーメイドらしい、アタシの身体にフィットしていた。
そのうえ、なんカラットあるだろう、大きなダイヤのピアスに金色のネックレス、そして何より嬉しかったのは可愛くネールアートされた左手薬指に填められたリングだった。

「・・・これって・・」
「ああ・・・おまえを・・・おまえと一緒になろうと思ってな・・」
「・・・こんなアタシでいの?・・・」
「まぁな・・・肉体的にはまだ男だけどな・・・麗羅お嬢がおまえを女に変えてくれるだろう・・・俺としてはどっちでもいいが・・・」
「・・・どっちでも・・・って?・・・」
「マ○コだけが絆じゃあ、ないってことだよ・・・俺はお前の健気さに惚れたんだ・・・あの“陽菜”のように・・・な」
「・・・アタシって・・・アタシって・・・」
「ああ・・・十分・・・女だ・・・それも俺のとってはとびっきりの・・な・・・菜穂のことなんかどうでもいさ・・・もちろん・・・昔を思い出してくれればいが・・・」
「・・・・・・」
「菜穂のことでおまえが思い悩むことはない・・・俺としては・・・あの光景を思い出させたくないんだ・・・母親の顔が半分拭き飛んだ光景を・・・な」
「でも・・・」
「もちろん、記憶が戻り、もとの菜穂に戻ればいいが・・・戻らなくっても、それはおまえのせいではない・・・とにかく、このリングは俺からのプロポーズだと思ってくれ」
「・・・・・・」

大きなダイヤの周りを小さなダイヤでちりばめられたリングを眺めながら、そんな言葉を思い出していた。
そして薬指にリングを填められた感触を楽しみながら、目線の変わった位置から都を歩いていた。
何しろ185センチの目線と160センチ足らずの目線では視野が違っていた、上から眺め降ろしていた視野と見上げるような視線では雰囲気も違っている。
アタシはそんな中、人々の流れを掻い潜るように歩いている、男だった時には考えられないことだった。
長身の男の時は人々が避けていた、だが小さな女の子になった今は人々は遠慮容赦なく身体をあずけてくる。
時折、ぶつかりそうにもなる、そんな時は身をひるがえし、アタシのほうからさけるのだった。

そんな中でお誘いもある、その時はリングをこれ見よがしに見せ、相手に解らせるのだった。
アタシが嵌めているリング、エンゲージリングはとても高価に見え、アタシの相手が裕福であることを知らしめていた。
またご主人様がつけてくれたボディーガードにしても、その筋の者と分かる姿をしていたので、アタシに近寄る者も少なかった。

兎に角、アタシは変わりつつある都を散策し、夕方には“麗羅の館”に着いたのだった。
そしてアタシは着いたその足で麗羅先生を訪れたのだった、今回の結果報告をしようと考えたからだった。
アタシの耳から離れられない“ただの穴だな・・・”という言葉を伝えるためだった。

「・・・ただの・・穴ですって・・・おのれ・・・横田・・・いまに目に物を見せてやる・・・陽菜ちゃん・・明日から手術の連続よ・・・耐えてね・・」
「・・・は・・い・・」
「心配しなくってもいいわ・・・すべて、わたしに任せなさい・・・もう何十人もの人を幸せにしてきているの・・・あなたがその最新の人なの・・・だから、新しい技法も使うわ・・・あっ、そうそう、あなたの良く知っている二人も今は新しい性で幸せに暮らしているわ・・」
「・・・アタシの知って二人?って・・・」
「医師の守秘義務で名前は言えないけど・・・上の子は最近、子供がで来たらしいわ・・・下の子は二人の子持ち主婦。すごいわよねぇ・・・まだ十七歳なのに・・・」

???
アタシが知っている?
紗希?早紀?・・・アタシが知っている子ってあの子たち以外ないわ・・・
で、その子たちに子供ができた?
だってあの子たち、元男なのよ・・・元男の子が赤ちゃん?

そんな心の葛藤の中、アタシは自分の部屋に戻り、シャワーを浴びている。
水滴が瑞々しい肌を弾いている、この肌が元男の物とは考えられないことだった。
全身を丹念に洗い、新しくできた局部を覗き込んでいる。
なんともグロテスクなものだ、果たしてアタシはこんなものが欲しかったのだろうか・・・
おそらく、平坦な下半身が欲しかっただけだっただろう、男と分かる物が要らなかったに違いない。
だが、ただ切り取っただけでは排尿にも困るだろうし、淫行に於いては男の淫棒を受け入れる穴はあったほうが良い、それも女性のような。
大陰茎、小陰茎、クリトリスなどは本物の女性と見分けがつかないほど精巧にできている。
最初この女性器を見たご主人様は本物と見違えるほどの出来に感心していたが、いざ淫行に及んで入れてみれば“ただの穴”と判断したのだった。

麗羅先生にしてみれば今のアタシは発展途上中で、淫行に対してはご主人様の満足を得られるとは思っていなかったようだった。
確かにいまこの穴に指を入れてみても、ぽっかりと空いた穴だった。
ざらつきも、締まりのない穴だった、アタシとてただそのままでいたわけではない、ダイレーターを入れるたびに締め付け疑似膣を鍛えてきた。
だがそれも本物にはかなわない、所詮、疑似は疑似なのだ。
ご主人様に疑似膣を貫かれ、ただの穴と判断され、偽物であることを再認識したのだった。

だが、“ただの穴”という言葉が麗羅先生のプライドを傷つけたようで、アタシは毎週のように手術台に横たわっていた。
何の手術かは解らない、その手術について麗羅先生は何も説明しないし、アタシも聞こうとしなかった。
ただ何かの器官を移植しているようだった。
二三日くらいは患部あたりに熱と痛みを感じるが、一週間もするとその違和感も取れ、以前から自分の身体だったかのように生活していたのだった。

淫棒を切り取られた直後は小水の近いのに驚かされた、兎に角、催したらすぐに出る。
下半身に力を入れ、尿道を抑える、ということができないのだ。
二十数年、男として暮らしてきたアタシはこのオシッコの近いのに驚かされたのだった。

近頃、また乳房が大きくなったようだ、ブラのサイズが合わない、Eカップのブラでは苦しいのだ。
裕美さんに頼み、いろいろなサイズを用意してもらい、試着してみる。
“うん、これがいいわ、しっくりとくる、ちょっとストラップが肩にくい込むけど・・・”
サイズを見てみると、Hカップだった。
“H・・・Hカップ?・・・八センチも大きくなったの?・・・”

「あらあら、随分巨乳にされたわね・・・お姉さまは意地であなたを魅力的な身体しているわ・・・遺伝位を細工してね・・・このオッパイ、どこまで大きくなるのかわかんないけど・・・あなたから生まれる女の子はこれ以上の巨乳になるわ・・・」
「・・・・・・」
「今までは女性ホルモンを外から・・・注射などで投与してきたけど、今はあなたの体内から・・・自然にあなたの体の中に供給されているのよ・・・近々、メンスが始まるわ・・・その時は言ってね・・・処置の仕方、教えるから・・・」
「・・・・・・」
「あなたはもう完全な女の子なの・・・月一度のメンスが来て・・・子供も産むことができる・・・もう完全な女の身体よ、これからは避妊も考えてSEXをするのよ・・・望まない子を作らないためにね・・・」
「・・・・・・」

アタシには今一つ、ピンとくるものがなかった。
“メンス?・・・生理の事?・・・子供を産む?・・・避妊?・・・”
“これって、まるっきり女の子の性教育だわ・・・アタシの身体はどうなっているの?”

大きくされた乳房のせいで下半身が見えない、仕方がないので手鏡越しに覗いてみた。
アタシのあそこは以前にままのように見える、まだ色素沈着のないピンク色をしたオマ○コだった。
広げてみてもピンク色の膣内だ、そして、その中に中指を入れてみた。
“むむむ・・・ああん・・・あふぅ・・・あん・・”
思わず喘ぎ声が漏れる快楽だった、以前のオ○ンコでは感じられない享楽だった。
中指でありながそれを締め付けてくる膣には何らかの細工がしてあるに違いない、アタシが唯一、女性との性交は“陽菜”でしかない。
あの時の“陽菜”のオマ○コにこれほどの締め付けはなかった。
何をどうされたのかは分からない、兎に角、アタシの下半身に性感度のよい女性器がつけられたのだった。

麗羅の館XLⅠ

第三話:今泉陽菜
24

アタシは正面で抱かれ、右乳房は彼の胸板に当たり、彼の右手はアタシの乳房を甚振っている。
強く揉まれたかと思うと、急に優しくなり、と同時に乳首を責められる、そのうえアタシの口の中は彼の舌の侵入を許し、アタシの舌に絡み付いてくる。

アタシはあのレイプ以来、淫行には怯えがあった、だけど今この人を虜にしておかないとアタシの将来は見えてこない。
アタシの将来は、生まれ変わったアタシの将来は見えてこない、すべてをこの人に任せるしかなかった。
だから淫行に怯えがあるにもかかわらず、こうしてすべてを彼に投げ出したのだった。

アタシのサラサラの黒髪を撫でられ、彼の舌は激しく蠢かせてアタシの粘膜を味わう。
「はふん・・ん・・んぅん・・・んん・・ぴちゃ・・くちゅ・・ちゅく・・」
最初は彼に委ねるばかりけど、次第にアタシも舌を使い始めたのだった。

卑猥な音を立てながら粘膜が触れ合い、絡み合い、お互いの味を伝え合っている。
見た目は男女の、その実男同士の唾液が混じり、口内を往復する。
「ちゅ・・ぴちゅ・・ちゅ・・ぴちゅ・・くちゅ・・んんふぅ・・んん・・ぅ・・」
興奮が増しすぎて呼吸が苦しくなるまでアタシたちのディープキスは続けられたのだった。

やがて彼の舌は首筋へと標的を変え、次第に下へと変えていった、勿論、下とは乳房であり乳首なのだ。
と同時に彼の右手はアタシの下半身、作られた女性器を弄っている。
女の子の中で一番敏感な乳首と女性器を甚振られ、アタシは必然的に喘ぎ声を上げるのだった。
「ああん・・・ダメ・・・そこは・・まだ・・・」
ダイレーターでの膣拡張が終了していない、今の段階では彼の大きな淫棒を受け入れることはまだ出来ないと思っていた。

唇での愛撫でアタシの脳は蕩けるような快楽に陥り、全身を彼に投げ出している。
口ではダメを繰り返していたが、アタシの身体は彼を拒んでいない。
それどころか女性ホルモンや麗羅先生の新薬のよるメラニン色素漂白剤により雪のように白く、白人女性を思わせる肌が赤く染まるのを感じていた。
そして無意識のうちに腰をうねらせ、シーツにしわを作っていたのだった。

自分から進んで彼の淫棒を受け入れようとする態度に。彼はそれに呼応してくれる。
両腕で隠そうとしていたアタシの乳房を彼は掌で包み込む、掌から余るほどの乳房は女性ホルモンだけで育ったアタシが自慢の乳房だった。
肌理細やかな肌の大きな膨らみは彼の想像以上に柔らかく、弾力のある乳房に違いない、彼の力が強くなってくる。
「俺、おまえのおっぱい、好きだぞ・・・あの陽菜もデカパイだったけど・・・おまえのほうが柔らかくて・・・ぷりぷりしていた・・・最高の揉み心地だ・・」
優しく揉みしだかれ、垂れることのない弾力のある乳房の頂点にある乳首を掌で甚振られる。
「んんっ・・あっ・・ハぁ‥アン・・・ああん・・・イヤ・・オッパイ・・・ダメ・・・感じちゃう・・・意識が・・意識が・・・飛んじゃう・・・」
「かなり敏感なんだな・・・乳首も尖ってくるし・・・」
この人もアタシのような処女は初めてらしく、恐る恐るアタシを触り、その反応を試している。
勿論、性転換処女なんてそう沢山いるわけではないが、アタシの反応の良さに自分のテクニックに自信を持ったようだった。

官能の昂ぶりからアタシの身体から汗が出始め、首筋や肩にキスをされつつ、乳房を揉んでいた右手が徐々にアタシの下方、下半身へと移動していく。
生じ始めた快感のせいでゆっくりと上下する腹部を撫でられ、ウエストのくびれを確認するかのように手を滑らせ、慎重に秘所へと進んでいった。
「あっ・・ああぁ・・・ダメ!・・・ダメですぅ…ご主人様・・・ご主人・・さまぁ・・」
急速にこみあげてくる性感に戸惑い、アタシは何度も“ダメ”を繰り返していた。
しかしアタシの若い肢体はご主人様のねちっこいタッチに明確に反応してしまう。
アタシの女性器からとろとろと愛液が流れ出てくるのを感じていた、それも大量の。
“えっ・・・どうして?”という疑問の前にアタシの身体は快楽に身を委ねていたのだった。

「陽菜、怖がらずに俺の任せろ、できる限り優しくするから・・」
「は・・はい・・・ひぃぃ・・ん」
真っ赤になった耳たぶを甘噛みされ、アタシの官能は頂点に達しようとしていた。
「ああん・・・気持ち・・いい・・・」
生まれたままの姿をご主人様の前に曝け出したアタシは、羞恥とあのレイプでのトラウマでぶるぶると震えてはいたが、この身を隠そうとはしなかった。
ご主人様を見上げるアタシの瞳に、異性に肌を晒す興奮が宿っていることをご主人様は見逃さなかった。

「綺麗だ・・・陽菜・・綺麗だよ・・」
そんなアタシの期待を裏切らないよう、ご主人様は腫れものを扱うかのように、この身体になってからは汚れを知らない肌を撫で、口付けし、賞賛の言葉を紡ぐ。
「・・・ご主人様・・・ご主人様・・・ああぁぁ・・・恥かしいです、そこ・・・そこはぁ・・・ふあぁぁ・・・」
するりとアタシの股に侵入した指が、濡れた人工女性器をすっと撫で上げたのだった。
まだ誰にも許していない秘裂を、撫でるように何度も静かに往復させられているうちに、アタシの官能は高ぶり、アタシの漏らす声に甘みを帯びてくる。
「ああぁ・・あっ・・・あああぁ!・・・」
ご主人様の指があっという間に淫液まみれになる。
その濡れた秘蜜を塗り込むように、指をさらに奥へと進めていく。

「ひっ・・・ひうっ・・・あっ・・ああ・・そ・・・そこぉ・・・くうぅんん・・」
右手で女陰をまさぐりつつ、左手で慎ましやかな柔肉を揉み、舌でつんと突き出た乳首を転がす。
決して攻め急がない、けれど確実に女体を追い込む愛撫にアタシの清い肉体が花咲き始めたのだった。
ご主人様の指が濡れた媚唇を掻き分け、大量の秘液で潤った粘膜に触れる。
「あひっ・・はひっ・・・ぃぃ・・・」
アタシは快楽に身体を仰け反らせ腰をぐんと持ち上げたのだった、そして新たな秘液がご主人様の指を濡らしたのだ。
よくよく見ればご主人様も限界に近づいていた、彼の淫棒は十代のように反り返っている。

「くうぅ・・うっ・・うあぁ・・・ご主人様の・・ご主人様の指が・・・ああん・・あふぅ・・」
狭い人工の膣穴に指を埋められ、アタシは痛みではない、明らかに悦びの声を漏らしていた。
麗羅先生によって作られた膣穴から愛液が溢れ出し、指に吸い付く媚粘膜はどんどん熱を帯びてくる。
「そろそろ入れるか・・・いいんだな?・・」
雄々しくそそり立った淫棒を強引に握らされる、アタシの手の冷たさに驚いていたが、アタシの愛おしげな摩りにご主人様の淫棒は益々、そそり返っていたのだった。
「はい・・・ご主人様の・・これで・・アタシを・・・陽菜を・・・女に・・・してください・・」

初めての時は後背位のほうが楽と聞き、アタシは恥じらうそぶりを見せながらベットの上で四つん這いになったのだった。
本当は後背位など嫌だった、後背位は男時代を思い出されるし、何よりあのレイプ以来、アタシは四つん這い淫行に臆病になっていたのだった。
しかし、ご主人様の心をとどめて置くには言われるままにするしかなかったのだ。

アタシはお尻をそっと持ち上げ、両腕は肩幅に、そして膝をやや広げると、後ろからご主人様の視線を感じ、恥かしさのあまり雪のように白いお尻を赤く染めるのだった。
だがその羞じらいすらも今のアタシのは興奮になっている、剥き出しとなった花弁は新たに分泌された淫らな汁で濡れ光り、陰唇がひくひくと蠢いている。
花弁の奥には鮮やかなピンクの粘膜を覗かせ、ご主人様の淫棒に次々と血液が注ぎ込まれている。
「ああん・・・あ・・あんまり…じろじろ見ないで・・・恥かしい・・・」
「こんな綺麗な身体を前にしてみないほうが男としてどうかしている・・・綺麗だ・・綺麗だぞ・・陽菜」
その感極まった言葉にお世辞など微塵も感じられず、本心から吐き出された言葉だった。
こんな造られた身体ではあるが、心を身体が一体化したアタシは少女のような清らかさと、菊門淫行で培った男娼の絶妙な調和にご主人様の淫棒が鋼のように硬化していた。

「・・・入れるぞ・・」
アタシの華奢になった身体に体重を掛けないようにそっとアタシに覆いかぶさり、先走り汁まみれの亀頭をまだ開発されていないアタシの膣口へと宛がったのだった。
「・・・んっ・・あふん・・・あぅ・・・い・・いた・・い・・」
「できるだけ・・・優しくする・・・我慢しろ・・」
「は・・・はい・・・でも・・痛い・・・」
「力を抜け!」
「は・・はい・・・んんっ・・・んむ・・・あっ・・くひぃ・・ぃぃ・・」
短い時間での純潔ではあったが、アタシの純潔は奪われ、ご主人様の分身がアタシの峡洞を押し割って入ってくる。
首筋や肩口に愛撫され、Eカップの乳房を優しく揉まれながら、亀頭はじっくり秘裂を押し進んでいた。
アタシの秘裂は彼を向い入れるのに十分なほどの愛液をまき散らし、彼の淫棒を向い入れたのだった。
「ひいぃぃ・・・あぐぅ・・」

アタシの純潔はご主人様の淫棒によって散らされ、女としての第一歩を踏み出したのだった。
アタシの胎内に淫棒がめり込んだ瞬間、アタシはあまりの衝撃に呼吸すら忘れ全身を硬直させていた。
”は・・・入ってるわ・・・アタシの偽オマンコに・・ご主人様の淫棒が・・・アタシの中に・・”
なにかが引き千切られるような感触の直後に、思い切りつねられた時に似た鋭い痛みが下腹部を駆け抜け、アタシは自分の処女が奪われたことを悟ったのだった。
「ああぁ・・・い・・痛い・・くっ・・・んぐぅ・・ぅ・・・ぅぅん・・」
熱くて太いものに串刺しにされている、そんな挿入感と痛みにアタシは心ならずも涙を流すのだった。

強張っている全身の力を抜こうと大きく息をする、背後のご主人様も挿入した後はじっとしてくれている、おかげで処女喪失の痛みは和らいでいた。
ご主人様の前戯のおかげだろうか、偽膣の潤いも十分で、アタシの媚粘膜は自分を貫いた勃起に絡み付いている。
「陽菜・・・大丈夫か?」
「んん・・だ・・大丈夫・・・みたい・・な・・なんか・・・身体がふわふわしちゃって・・・」
「痛くないんなら・・・動くぞ・・・」
「はい・・んっ・・・ああっ・・・くぅぅん・・・んっ・・・ふぅう・・ふっ・・ふうぅん・・・ふうっ・・・ああぁ・・・あふん・・」

アタシを気遣ってだろうか、ご主人様の漸葎運動は優しく静かだった。
激しく抜き挿しするのではなく、円を描くように腰をくねらせ、亀頭で偽膣奥を押圧してくる。
“あ・・ああ・・・これ・・いいかも・・・痛くないし・・・オマンコ・・・ぐりぐりされ・・・な・・・なんか・・いい気持ち・・”
ゆっくりといきり立った淫根を女肉に馴染ませるような、覚え込ませるような動きに、アタシの身体は反応しはじめたのだった。

「んっ・・・んっ・・・ふっ・・・ああっ・・・あはっ・・・ぁあ・・・」
媚壁から染み出た淫液が白く濁り、アタシの胎内を支配する。
ご主人様の逞しい手で揉まれるたびに、突起した乳首からは切ない痺れが全身を走る。
“お・・女の子の・・・女の身体になって・・・初めて・・なのに・・・さっきまで・・・バージンだったのにぃ・・・ああ・・・ご主人様の・・・ご主人様のが当たってる・・・アタシの一番奥まで・・・届いてる・・・ああっ・・・あっ・・・”
シーツを握り締めた両手がぶるぶると震え、ピンクに上気して肌からは甘い汁の匂いが立ち上る。
「どうだ・・・まだ痛むか?」
「・・・い・・いえ・・・もうほとんど・・・ああぁ・・・嫌ですぅ・・・そんなことろ・・・キスしちゃぁ・・・あっ・・・ひゃぅん・・」
睾丸を取り、女性ホルモンの行き渡った身体は信じられないほど感じやすく、ちょっとした愛撫にも耐えられなくなっていた。
そんな感じやすくなったアタシをご主人様は亀頭で膣奥を押圧しながら、耳たぶを舐めてくる。
「あひいぃぃっ!」
浅ましいほどにしこった左右の乳首を同時に指でつままれ、アタシは上体を仰け反らせてしまう。
「あっ・・あっ・・・ち・・乳首・・・くりくり・・・するの・・ダメです・・・うなじにキスするのも・・・ダメ・・・ああぁん・・・オチンチンでオマンコの奥・・・虐めるの・・・もっとダメぇ・・・ああん・・・」

もうとっくに破瓜の痛みはなかった、もちろんアタシの場合、ダイレーター代わりの淫行でしかない。
極太のご主人様の淫棒にアタシの偽膣が馴染んだだけのことだった。
だが、アタシの身体はご主人様の執拗な攻めに屈服していた。
「あん・・あん・・あひゃん・・・やっ・・いやぁぁ・・・はひん・・・はふぅ・・・ひっ・・ひっ・・・ひぃぃん!」

再び始まったご主人様の漸葎運動にアタシは歓喜の声を上げていた。
振幅は小さいが、馴染んだばかりの偽膣に淫棒が往復し、アタシの偽膣を擦っている。
そしてあの熱くて硬く、極太の淫棒がアタシの膣内を動いている、しかしそれよりも、それによっていまアタシが感じている未知の愉悦が信じられなかった。

「ああん・・・あうっ・・・うっ・・んんぅ!・・・ダメ・・ダメよ・・・ひぃぃっ!」
「は・・陽菜・・・陽菜っ・・」
「ご主人様・・・ご主人様ぁぁ・・・ううっ・・・はうっ・・ひぐっ・・」
急速に上昇する昂ぶりにアタシの目から涙がこぼれ落ちる、だがそれは痛みでも悲しみでもなく、悦びからだった。
背後から聞こえるご主人様の荒い呼吸音と熱い体温は、アタシに興奮してくれている証拠だった。

ホルモンだけで造り上げられた豊満な乳房をずっと揉まれ続けていることもアタシを悦ばせている。
「ふぐっ・・・ふっ、ふっ・・・むぐっ!・・・ひっ・・・ああっ・・・も・・・もうダメ!・・おかしくなっちゃう・・・アタ・・シぃ・・・ぁぁ・・・それ・・・ダメ!・・・ィィ・・・感じちゃうぅ・・・イク・・イク・・・いっちゃうぅぅ・・・」

偽膣ではあるが、蕩けた膣粘膜がご主人様の淫棒の異変を感じたのだった。
「く・・くださいっ・・・中に・・・アタシの中に・・・ご主人様を下さい!・・・ああっ・・・ああん・・・」
嘗ての経験から、牡の爆発が近いことを感じ取ったアタシの身体は最後の受け入れに向けて急加速する。
「イ・・イくっ・・・イっちゃう・・・このオマンコ・・・初めてなのに・・・嫌っ・・・怖い・・・アタシの身体・・・気持ち良すぎるっ・・・アアッ・・・」
「陽菜・・・イクぞぉ・・・くおぅ・・」

アタシより先にご主人様が達し、腰をぐっと突出しアタシの最深部に密着させたまま大量の淫液を注ぎ込んだのだった。
「あひ・・・ッ!」
生まれて初めての、菊門以外での射精が引き金となり、アタシもまた、後を追うように汗まみれの裸体を痙攣させ、絶頂するのだった。
「イクッ・・・イク・・イク・・ぅ!・・・ああ・・ぜんぜん違う・・・ダイレーターとは全然ちがうよぉ・・・気持ち・・いい・・よすぎる・・わぁ・・」

次々と注がれるスペルマの熱を偽膣に受け止めながら、アタシは菊門淫行とは違う、今までに経験したことのないオルガスムスの前に歓喜の涙を流し続けた。
だが、その歓喜の涙もご主人様のつぶやきで背中が凍りついたのだった。
“・・・ふうむ・・・これは・・・ただの・・穴だな・・・締まりのない・・・全く、締まりのない穴だ・・・ということは・・・未完の女か?・・・”

プロフィール

megumi2001

Author:megumi2001
仕事・家事・執筆・・・・忙しく動いています
家事は・・・新彼と同棲中・・・・なので
更新、遅れ気味で・・・

長い目で見てください

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