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麗羅の館LⅢ

第四話:太田里美

里志は全裸で縛られたまま、箱詰めにされ、オークション会場を後にしていた。
この箱詰めがここのしきたりらしい、買主の車でも良かったのだが、どこの誰かに見られるかもしれないという危惧からの措置だった。
あとは宅配便を装ったトラックで運ばれるだけだった。

暗い箱の中で里志は怯えていた、何しろ自分はこの世には存在しない人間なのだ。
これからどう扱われようと、また、死に至るような仕打ちを受けようと誰も助けてはくれない、警察に駆け込んでも存在しない人間の言うことなど聞いてはもらえない。
ましてや、非力な女の子に変えられ、どんな性的暴力があるかもしれない。
そんな心細い思いの中、箱の中でじっとしていた。

寒かろうということで薄い布団が敷かれ、身体には毛布が掛けられたが、心細さのため何の役にも立っていなかった。
ガタガタと身体を震わせ、先の見えない境遇に震えている里志だった。

車が止まった、どうやら目的地、買主の屋敷についたようだ。
荷台の後ろが空き、里志が詰められた木の箱にも明かりが差し込んでくる。
そして、箱が揺れ始めた、トラックの荷台から下ろされたらしい。
“三階まで頼む”の声に里志の入った箱は傾き、足の方へずり下がっていった。
傾き揺られ・・傾き揺られ・・・平坦になったかと思ったら、また傾き揺られ・・・

何度目の平坦さかはわからない、しばらく平坦が続いたあと、ドアーの開く音がする。
『ここに置いてくれ・・』
の声にドカッとした衝撃が身体を走る。
『こらこら・・・壊れ物が入っているんだ・・・もっと優しくな・・』
『ヘイ・・すいません』
『ご苦労さん・・・これはお前たちの小遣いにでもしてくれ・・・手間賃だよ・』
『あ・・ありがとうございます・・・』
そんな言葉のやり取りを箱の中で聞いていた里志はやっと着いたかと思った。

蓋があかないよう縛ってあったロープを解く音がする、音がしなくなった瞬間、眩しい光を体全体に受け止めていた。
闇からの眩しい光に里志は眼を開けていられず、瞼を閉じたままだったが、やがてその光にも順応し、ゆっくりと瞼を開いたのだった。

窓からの光が逆光になり買主の姿がよく見えない、オークションの時でも、自分に当てられたスポットライトのせいで長身で背の高いイケメン風の男性しか分からなかった。
また、自分の置かれた立場からマジマジと買主の顔など見られなかった。

里志の買主は彼が目を開けるのを確認するとゆっくりと彼に近づいて来、里志が立ち上がるのに手を貸してくれたのだった。
この時、はっきりと里志は自分の買主の顔を見ることができた。
まるであの男優の草○正雄、そっくりだった。
歳は四十半ばくらいだろうか・・・
どことなく優しそうな感じがする。
satomi (12)
草○正雄モドキに手を借り、立ち上がった里志は常日頃から履かされていたのでピンヒールに慣れていた、とはいえ、今のハイヒールは十五センチもある、あのオークションで履かされたハイヒールのままだったので、少しよろめいたがなんとか箱から抜け出すことができたのだった。

「どうだ・・・どこか痛むところはないか?・・・」
「・・いえ・・・大丈夫です・・・」
「そうか・・・じゃあ、自己紹介をしよう・・・わたしは太田・・・太田雄貴だ・・・お前と同じ・・・太田・・だ・・・」
「・・・・・」
「・・・わたしにはなぁ・・・娘がいたんだ・・・名前は・・・里美・・・十年前に交通事故で妻とともに死んだ・・・」
「・・・・・」
「妻の運転する車に大型トレーラーが・・・飲酒でな・・・同乗していた里美も一緒に・・・わたしは運転手及び運送会社に断罪を下した・・・二度と生活できないような・・・わたしの持っている地位と権力を駆使してな・・・」
「・・・・・」
「だが、妻と可愛い娘を失った痛手は大きかった・・・いくら事業に成功しても・・・いくら財産が入っても・・・虚しいだけだった・・」
「・・・・・」
「そんな時だった・・・悪友に誘われてあるオークションに・・・そこには太田里志の名前があるではないか・・・しかも・・・強制的に女性に変えられ・・・わたしはマジマジと太田里志の顔を見た・・・ああ・・・なんてことだ・・・娘の・・・娘の里美に極似しているではないか・・・その瞬間・・・わたしは私財を投げ打ってでもこの娘を我が手にと思ったのだ・・・」
「・・・・・」
「オークションではあのいやらしきちょび髭がまとわりついてくる・・・だが三十億なんて金額・・・私にしてみれば・・・カスのようなものだ・・・百億でも二百億でもつぎ込んでもわたしの財力にはなんの影響もない・・・」
「・・・・・」
太田里志・・・今日からお前太田里美だ・・・わたしのだ・・・いいな・・・であると共にでもある・・・わたしが十九・・・妻が十六の時・・・妻は里美を身ごもった・・・わたしは妻子のため、懸命に働いた・・・やっと生活が楽になったという矢先に・・・」
「・・・・・」
「十六歳の時の妻は里美に極似している・・・したがってお前は妻兼娘だ・・・閨も求めるし・・・その結果、子供が出来ても私たちの子だ・・・誰にはばかることなく認知しよう・・・」
「・・・・・」
お前の戸籍は闇ルートを通じて復活させてある・・・太田里美としてな・・・身分は・・・・・だ・・・」
「・・・・・」
「四十六歳のわたしと十六歳のお前・・・三十の年の開きがある・・・誰もお前を財産目当てと思うだろう・・・思いたいヤツは思わせておけ・・・」
「・・・・・」
「とにかく・・・今日からお前はわたしのであり・・・であり・・・同時に・・・わたしの性奴隷でもある・・・今後二年間、お前にはセーラー服の着用しか認めず・・・家の中でも女子高生でいるんだ・・・時折、外出もさせるがこの二年間は女子高生の制服のままだ・・・いいな・・」
「・・・・・」

なぜそこまで女子高生にこだわるのか・・・フェチかもしれないと里志は思った。
それならそれでいい・・・女子高生を装うかと・・・
幸いなことにあの裕美から散々手ほどきを受けている、この姿で教わった通り話せば・・・

声は既にオクターブの高い女の子の声になっている、里志は身の安全のため、女の子を装うことにした。
また性交渉を迫られても自然な成り行きで応えようとも・・・

今は全裸で後ろ手に縛られ、身体は亀甲縛りにされれている。
その亀甲縛りによって乳房の大きさが強調されている、確か、Hカップと言っていた。
その巨乳の先端には乳首がある、乳輪もやや大きめだった。
太田はその乳首をコリコリと摘むと大きな乳房を揉み始めたのだった。
他人から触られたことのない乳房はたちまち反応し、乳首を立たせてしまう。
「あっ・・・ああん・・・」
言いようのない快楽に里志は思わず喘ぎ声を上げてしまう。

一旦、乳房から手を離した太田はこう言った。
お前はわたしのでありでもある・・・だが、わたしの奴隷でもある・・・その証に乳首にはニップルピアスをしよう・・・綺麗な身体を傷つけるのは不本意だが・・・」
「・・・・・」
太田は千枚通しを手に乳首を摘むのだった、そして一気に乳首に差込み、穴を開けてしまったのだ。
「ぎゃー・・・痛い・・・痛いよう・・・」
里志の叫びなどお構いなしに太田は千枚通しを抜き、流れ落ちる血を尻目にリングを嵌めたのだった。
もう片方も同じだった、ポトポトと乳首から血液が流れ出ている。
苦痛に顔を歪めている里志の耳に手をやり、リングを嵌めている。
耳の方は以前、里志が開けた穴がある、いきがっていた時代だ、その穴に以前つけていたリングより太く大きなリングを嵌めたのだった。

耳のリングは兎に角、乳首に嵌められたリング周辺に痛みが走る、だがその痛みは奴隷になった証でもあるのだ。
太田はリングに軟膏を塗り、クルクルと回している、あとは傷が癒え、穴になるのを待つだけだった。
「ラビアにもしたいんだが・・・また別の機会にしよう・・・このリングは奴隷の証だ・・」
「・・・・・」

「今日からお前里美だ・・・口答えは許さん・・・従順な奴隷でいてくれ・・・」
「・・・は・・い・・」
satomi (11)
”やれやれ・・女子高生か・・・ロリコンにも困ったもんだ・・・ん?・・・この顔で・・・ツインテールにしたら・・・わおぅ・・・俺も可愛い女の子じゃん・・・”

麗羅の館LⅡ

第四話:太田里美

女の子の身体にされ、生理まで経験させられた里志は渋々ながら性器にナプキンを当てサニタリーショーツを穿いている。
こんなにごわごわとして履き心地の悪いものを女の子たちは何くわぬ顔でいることの凄さが分かり始めた里志だった。

今日も朝からナプキンを替え、サニタリーショーツを穿いている、タンポンも教えてもらったがあんなものを体の中に入れることに抵抗を感じ、ナプキンにしたのだった。

生理が終わり、どのくらいで排卵日が来るのかとか基礎体温は毎日測りなさいとかの言いつけは馬耳東風で聞き流していた。
それでも体の女性化はどんどん進み、少女から女の子へ、さらに女性へと変わっていった。
特に顕著だったのが胸の膨らみで、BカップからCカップへ。
さらにDカップはあっという間に過ぎ、今ではGカップの巨乳に成長していた。
そして体の丸み、腰の括れも急速に進み、今ではとてもグラマラスな身体になっていたのだった。

裕美からは女の身嗜みなどを教えてもらってはいたが反抗心からそれを受け入れようとはせず、いつまでも男のままでの言葉使い、行動をしていた。

最近では顔の整形も行われ、声も女の子の声に成った里志だが心までは女の子にはなれなかった。
心の奥底では早く男に戻せと訴えていた、また、荒々しい言動も不良少女でしか見えなかった、

いつの間にか裕美も来なくなり、話す相手のいない里志は孤独の日々を送っていた。
衣類の供給もなくなり、この部屋を訪れるものが居なくなった今、大鏡に移る自分が唯一の話す相手だった。

食事は例の小窓から与えられている、毎回、決まった時間に。
また、いつの間にか備え付けられた洗濯機で下着などを洗い、同時に乾燥機にかけ、乾いた下着を綺麗に畳んで整理箪笥に戻すだけの生活だった。

必然的にメイクする時間が多くなり、毎日のコスプレのイメージメイクを裕美から教わっていたのを基本に、自分なりの手法で自分の顔で遊ぶこと以外なかった。

修練化粧水で顔を引き締めた後、ファンデーションを厚く塗ったり、薄く塗ったり、またハイライトの下限を工夫したりして遊んでいた。
アイシャドーもしかり、チークもしかりだった。
そして最後にこれと決めたルージュを塗ると女装、いや、可愛い女の子の顔になっている自分に満足するのだった。

そんなある日、久々にこの監禁部屋に訪問者が現れたのだった。
と言っても新しい訪問者ではない、あの筋肉隆々の毛むくじゃらの男だった。
里志が忌み嫌っていた相手だったが久しぶりの話し相手に里志の心はウキウキとし、相手の言いなりになっていた。

「おい・・・裸になり、両手を上に上げろ・・・」
「・・・・・」

何のことか分からない里志はただ言われるままに来ていたものを脱ぎ、両腕を上げたのだった。
男は里志の首に二つに束ねた縄をかけ、股間から背中に回し、余った縄で下ろせと言われた手首を固定し、正面の縄を開くように固定するのだった。
胸のあたりに作られた六角形は巨大化した乳房をより巨大にしている。
また女性器に当たるように結び目が作られている、その結び目は敏感になった里志の女性器を高揚させる。
女性器に食い込んだ結び目は歩くたびに大陰茎どころか、小陰茎、クリトリスを刺激するのだった。

十五センチのピンヒールで歩くとつま先立ちになり、必然的に足に力が入る、力の入った脚の根元の女性器は更に結び目によって刺激されるのだった。

歩を進めるたびに女性器が刺激される中で、里志は監禁部屋から連れ出されていく。
こんな全裸での亀甲縛りの姿を誰かに見られたらという危惧も湧いてきた。

二三歩、歩いては立ち止まり、二三歩、歩いては立ち止まり、やっとの思いである扉に行きついたのだった。
里志の後ろを歩き、早く歩くように急かしていた毛むくじゃらの男が今度は前に出て、その扉を開けるのだった。

明けた瞬間、眩しい光が当たる、スポットライトが里志を照らしていたのだ。
何が起こっているのかわからない里志は眩しい光を遮るため、顔をうつむき加減で毛むくじゃら男に引っ張られるようにその部屋に入っていったのだった。

「「ほぉ~」」

という感嘆に満ちた声がする。
どうやら多くの人がいるようだった。

「さあぁ、皆様・・・お待ちかねの主賓の登場です・・・今日のオークションはこの里美嬢・・・ただ一人です・・・得とご覧あれ・・・まさに神をも凌駕した人工女性です・・・ほんの二年前までは男として生活し、数々の女性を泣かせてきた男の顛末です・・・当組織の制裁により、今度は犯される側に性転換させたのです・・・勿論、ただのニューハーフではありません・・・出産も可能な完全なる女性に変えたのです・・・三か月前、初潮を迎えた里美嬢はまだ調教知らずのバージンです・・・勿論、お菊さんのほうも誰も触ってはいません・・・これからのオークションで落とされたご主人様の言いなり奴隷です・・・なお・・・この里美嬢・・・戸籍がありません・・・この世では存在しない死んだ人間なのです・・・競り落とされたご主人様が調教に失敗し、死なせたとしてもすでに死んでいる人間なのです・・・煮て食おうと焼いて食おうと競り落とされた方の自由なのです・・・」

軽やかではあるが司会者の言葉に数々の残忍さを物語っていた。

“戸籍がないだとぉ・・・俺は死んでいるのかぁ・・・”

里志は怯えていた、こんな姿を羞恥に晒し、しかも戸籍のないままのオークション。
死と隣り合わせた状態だった。

“親父ぃ・・・お袋ぉ・・・助けてくれぇ・・・”

心の中で助けを求めながら、舞台上に設けられた柱に縛り付けられている、そしてさらに司会者の軽快な説明が続いていた。

「さてこの里美嬢・・・今は全くの女体ですが、ここまでになる過程をビデオでご鑑賞ください・・」

舞台上の里志の隣にスクリーンが降りてくる、そして、そのスクリーンには男時代の里志の姿が映し出されていた。
監禁拘束されて間もない時だっただろうか、目覚めた時とは違い、まだそれほど痩せ細ってはいない身体だった。
ストレッチャーで運び込まれ、手術台に乗せられる、そして下半身の患部が消毒され、メスが入っていく。
最初は睾丸摘出だった、さらに袋が切り開かれ、海綿体が除去される。
亀頭は半分にされ・・・

目を覆いたくなるような生々しい映像が映し出されていく。
里志が眠っている間に行われた手術だった。

映像は切り裂かれた皮膚が縫い合わされ、次第に女性器となっていく。そして患部に包帯が巻かれた後、細切れな患部診察の映像が映し出されていた。
その映像は傷跡もなく、全くの女性器だった。
さらにまた手術映像だった、下腹部が切り裂かれ、何かを入れていた。
里志にはそれが子宮、卵巣の移植だと感じた。
最後に膣の移植らしき映像で終了している。

そして新たにビデオが替えられ、今度は日々の生活の映像が映し出されている。
もう里志は見る気もしなくなっていた、ここからは里志の記憶にあることだった。

ビデオの鑑賞が終わり、スクリーンが上に上がっていくと、再びあの軽やかな司会者の声がする。

「さて皆様・・・これでこの里美嬢が元男だったことがお分かりと思います・・・最後にこの里美嬢の身体のプロフィールを・・・まず・・・身長は百六十三センチ・・・体重は四十五キロ・・・バスト九十三センチ・・・ウエスト五十八センチ・・・ヒップは九十センチとなっています・・・ちなみにアンダーバストは六十五センチ・・・GカップからHカップに成長しつつあります・・・肌の設定年齢は十五歳・・・肌理細やかでピチピチです・・・勿論、冒頭で申した通り、全くの男知らず、バージンです・・・映像で見ていただいた通り、オナニーすらしていません・・・あとはお買い上げのどなたかに調教していただきたいと思います・・・その映像を撮っていただけたら幸いです・・・」

「さて・・・オークションを始めさせていただきます・・・まずは手術代だけの一千万からお願いします・・」
「一千二百万・・」
「一千五百万・・・」
「二千万・・・」
「三千万・・・」
「五千万・・・」
「一億・・・」
「三億・・・」
「十億・・・」
「十億一千万・・・」
「十五億・・・」
「・・・・・・」

「十五億・・・十五億・・・他に御座いませんか・・」
「十五億一千万・・・」
「三十億・・・」
「・・・・・・」

最後は二人が競り合っていたがちびで禿頭のちょび髭男を長身で若い男がとどめを刺すように高額な金額を提示したのだった。
里志自分の値段が三十億と聞いて驚いたが、さらに見栄えのよい若くイケメンの男に変われたことにホッとしていた。
satomi4.jpg
“オレはこれからどうなるんだろう・・・でも・・・あのちょび髭でなく・・・かっいい人でよかった・・・きゃっ・・・オレって・・・オレって・・・”

麗羅の館LⅠ

第四話:太田里美

毎日差し出される衣装はコスプレに近かった。
女子高生だったりメイドであったり・・・時にはOLでの衣装もあった。
勿論、下着も用意される、そのほとんどがブラジャーとショーツのお揃いの物だった。
だが、弓は対であるブラジャーを意図的に身に着けなかった、まだほとんど乳房が大きくないのと反抗的な気持ちもある。
この反抗心に対しては里志を監禁する組織の制裁はなかった。

壁に組み込まれたクローゼットは目覚めて以来、毎日違う衣装を着せられ収納していったため一杯になりつつあった。
靴の収納スペースも同じだった、何十足もの靴が、ハイヒールが所狭しと並べてあった。
ヒールの高さは一様に十センチくらいで総てがピンヒールだった、だが、どう見てもどう考えてもオーダーメイドしか見えなかった。

また、ショーツを含めた下着に関しては毎日三着の支給があるため百対を目途に使いまわしにしていた。
それでも三日に一度は新しい下着が供給されるので整理箪笥は下着で溢れていた。

里志俺は男だという反抗心から使われないAAカップのブラジャーが箪笥から姿を消したのは目覚めてから一か月目の頃だった。
だが里志の身体に変化が現れたのだ、角張った里志の顔がふっくらとし、身体全体に脂肪が付き始め、丸みを帯びてきたのだった。
同時に胸がぷっくりを膨らみ始めたのだ。
里志自身、膨らみ始めた少女の胸など見たことはないが、明らかに自分の胸が大きくなってきているのを感じたのだ。

小さな胸の膨らみは歩いたくらいでは揺れを感じなかったが、その揺れを感じるようになったのは更に大きくなり始めた二か月くらいたった頃だった。
大きさにしたらAカップとBカップの中間だろうか、だが、すでにブラジャーの供給はされていない。
同時に大きくなり始めた乳首が衣類に擦れて痛みを感じるようになっていたのだった。

長くなっていた髪の毛もさらに長くなり、肩甲骨に届くようになっていた。
この髪もここ三か月で伸びる速度が速くなっているのと細くなりさらさらになってきているのに気が付いた里志だった。
ぼさぼさになり絡み付くのをきらった里志は毎朝ブラッシングをし、一つに纏め、輪ゴムで結えていた。
それが段々とポニーテールになり、まるで女の子の髪形になっていたのだった。

そんなある日のことだった、里志は朝からお腹がシクシクと痛むのを・・・いや、痛いという感覚ではない。
何か不快感を感じるのだった。
初めての経験だった、男性器から無理やり女性器に変えられ、反抗的な態度でも強引に女装を強制させられる毎日、まさに不遇の生活だった。

里志は下半身にじわっとするものを感じたのだ、何かが身体から流れでてくる。
そして、ショーツのクロッチに湿り気を感じたのだった。

“あちゃぁ・・・漏らしたのかぁ・・・チクショウ・・・こんな身体にしやぁがって・・・”

慌ててトイレに入り、便器に座りスカートを捲り上げる、そしてショーツを降ろす、オシッコをする時の動作だった。
だが、今回はショーツの湿りを確認するために便器に座ったのだ。
ショーツを太腿の中間まで降ろし、確認する。
真っ赤だ、いや、どす黒い血で汚れていたのだ、ショーツのクロッチが・・・

“・・・なんだぁ・・これは?・・・血かあぁ・・・俺の身体・・・どうなっちまったんだよ・・・”

その時、ドアーが開き、肌もあらわな若い女性がいつもの男を従えて入ってきた。
その女性、年はまだ二十歳そこそこくらいだろうか、兎に角、胸の谷間が見えるほどのキャミソールを着、かがめば下着が見えてしまうほどの超ːミニスカートで里志の前に姿を現したのだった。

胸の谷間を見ただけで里志の股間は勃起した、だが勃起する器官はもうない。
幻視なのか・・・
男時代を忘れられない里志の身体は女に変えられていてもペニスが勃起しているように感じたのだった。
そして里志は慌ててミニスカートの上から股間を押さえるが、押さえる突起は今はもうない、有るのは勃起した男のペニスを迎え入れる女性器、膣だった。

「こんにちは・・・今日から貴女にお化粧とか、女の子の身嗜みを教えるユミよ・・・よろしくね」
「・・・・・・」

軽やかな透き通るような声だった、そしてなにより途轍もなく美人だ。
まるで女優のような容姿を持つユミ “裕美” と書くらしい、里志はいっぺんに裕美に恋をしたのだった。
この時の里志の心の中には今自分が女の子に変えられていることなど頭の中にはなかった。
その恋心を裕美の言葉が一遍に吹き飛ばしたのだった。

「生理がきたみたいね・・・これで貴女も赤ちゃんを産める女の子ね」
「・・生理?・・・赤ちゃん?・・・産めるって?」
貴女の身体に子宮や卵巣を移植したのよ・・・それが今定着し活動し始めたのよ・・・」
「い・・嫌だ・・こんな身体・・・元に戻せ・・・」
「あら・・・その身体・・・嫌い?・・・綺麗で可愛いのに・・・う~ん・・・顔をもう少しいじれば・・・麗羅姉さんに言っておくわ・・・あと・・・もう少し女の子らしくしないとね・・・」
「・・・くそっ・・誰が・・・」
「ほらほらその言葉使い・・・乱暴な男の言葉を使うたびにこの坂田に折檻させようかしら・・・」
「うっ・・・くぅ・・・くそっ・・・」

その瞬間、坂田なる男が裕美の前に進み出たのだった、と同時に里志も後ずさりした。

「いいこと・・・貴女はもう女の子なの・・・あまり言うことを聞かないなら他の部屋で控えている男たちに貴女を犯させるから・・・毎日毎日男たちの慰みものになる?」
「・・・ううっ・・・」

裕美犯させるという言葉におとなしくなった里志だが、これから始まる女性化にどこまで耐えられるのか。
まず裕美里志に椅子に座らせたのだった。

「さぁ・・里美ちゃん・・・ここに座って」
「・・・里美?・・・」
「そうよ・・・貴女はこれからは里美・・・安直だけどね・・」
「・・・・・・・」
「まずは・・・これを着て・・・」

抵抗もなく里志はそれを着る、毎日繰り返されるコスプレの一貫だった。

“今日はどこの女子高かなぁ?”

半袖の夏用セーラー服に濃紺のプリーツスカート、さらに同色のハイソックス、そしてこの姿には不釣り合いな黒のピンヒール、いつもの十センチ物だ。
白くなった腕と同じく白くなりやや丸みと膨らみを見せ始めた生脚を見せている。
そして裕美里志の顔に向かい、毛抜きで眉を細く整えていく。
さらに修練化粧水で肌を引き締め、ファンデーション、ハイライト、マスカラ、アイシャドーなどを塗っていく。
“手順を覚えなさいよ” と言われても里志はフンというような表情しか見せない。
それでも里志の顔はナチュラルでありながら男の欠点を隠していた、さらに薄いピンクのルージュで可愛い女子高生になったのだった。
satomi2.jpg
“あれ?・・・俺って・・・けっこう・・可愛いじゃん・・・”

麗羅の館XLⅨ

第四話:太田里美

男のシンボルを失った里志の落胆ぶりは大きかった。
股間の割れ目を手鏡越しに見た彼は自殺しようと思い、手首を切る道具を探した、だがこの部屋にはそんなものはない。
唯一あるとすれば鏡を割り、破片で切ることだったが、強化ガラスなのか、とても頑丈で大きな金槌みたいなものでないと割れないくらいの頑丈なものだった。
また手鏡にしてもそうだった。

暫らく放心状態が続き、ベッドにペタンコ座りで佇んでいた時、外から掛かっていたドアーの鍵を開ける音がした。
そして、音もなく空いたドアーから大きな男が現れたのだ、およそ百八十センチ以上はあろうかという身の丈でなかなかのイケメンだった。
里志にはホモの気など全くなく、ただ大きな人だなぁと思うばかりだった。
また、里志にしてみれば男のシンボルを切り取られ、女の性器を付けられたこの身体に一抹の不安を感じていた。
“力づくで犯される・・・レイプされる・・”
そんな不安だった、だが男の口からはこんな言葉が聞こえてくる。

「どうだ・・体の調子は?・・・お前もよぅ・・・日本で・・・いやあぁ・・・世界で一番怒しちゃあなんねぇ人を怒らせたんだ・・・少々の犠牲は覚悟しないとな・・・命があるだけでもめっけもんだとな・・・チンポ、取られてびっくりしただろう・・・これからもいろんな試練が待っている・・・とにかく言いなりにな・・・あっ、そうだ・・・お前たちが犯したのは香月家の人間じゃあねぇ・・・俺の身内だ・・・いずれは俺の元に嫁いでくる女だ・・・だが、その彼女もお前たちのおかげで肛門筋はズタズタ・・・一生おしめ暮らしさ・・・そこんとこ、肝に銘じてな・・・」
「・・・すいませんでした・・・」
「まぁ、いいさ・・・れい・・さる方が元通りに直してくれた・・・だからと言ってお前たちの罪が免ぜられたわけはない・・・当初通り、お前たちには罰が与えられる・・・どういう罰かというと・・・まあいい・・・おいおい分かる・・・今日からお前に毎日一着の洋服を与える、時には和服かもしれない・・・反抗したら・・・それなりの制裁が加わる・・・いいな・・・言われた通りにしろ・・」
「・・・・・・」
「今日はこれだ・・・ちゃんと着替えておけ・・・」

そう言うと男は無造作に綺麗に折りたたんだ洋服を置いて出ていったのだ。
綺麗に折りたたんだと言ってもすべてが新品で、袋からだしタグを外しただけだったが。
そしてベッドの下、足元にはおよそ十センチはあろうかというハイヒールを置いたのだ。
里志ははっと思い、ベッドに置かれた衣類を広げてみる。

キャミソールに長袖のブラウス、そしてヒラヒラの超ミニスカート、今穿いているショーツとお揃いのAAカップブラ・・・・

里志の頭の中は凍りついた、ペニスを切られ、女性器を付けられた上に女装しろというのか・・・
里志は手にした衣類を床に投げ捨て、どかっとベッドに胡坐を掻いて座り、口を“へ”の字に曲げ、目を吊り上げていた。
その姿はまるで子供がタダをこねている姿にしか見えなかった。

暫らく放心状態のままで座っていたが、徐々に体が冷えてくる、室温が下がっているみたいだった。
周りには身体を包むようなものはなにもない、ただ身体を小さくし、両手で身体を包み込むしかなかった。
それも限界に近づき、仕方なく里志はベッドから降り、投げ捨てた衣類を手に取り、着始めたのだった。

抵抗感からか、ブラジャーは身に着けなかったが他のすべてを着ると急に部屋の中が温かくなってくる。
超ミニスカでむき出しの生脚姿ですら寒さを感じなかった。
しかし、タイル張りの床は素足では耐えられない、しかたなくハイヒールを履くことにした。

初めて履くハイヒールは身体のバランスが取りにくく、初めはよろめいていた、徐々にコツをつかみ、何とか歩行できるようになっていた。

トイレに入りショーツを下げ、オシッコをする、初めは何もせずまたショーツを穿いていたが女性器に残った小水がショーツを濡らす。
今日与えられたショーツはこれだけなので、気持ち悪さと不潔を感じノーパンのまま過ごしていた。

部屋の中で座ると言ったらベッドしかない部屋で里志は今まで起きた出来事を回想していた。
挙句には “ああ・・・あんなこと・・しなきゃあよかった・・・” という反省の思いが強くなっている。

そんな中、急に空腹感を覚えた、そういえば起きてから何も食べていないんだ・・・と。
するとドアーが開き、筋肉が盛り上がった強面の男が入ってきた。
そして、一メートル四方のテーブルとちょっと洒落た椅子を運び入れ、テーブルの上に温かそうなスープを置いたのだった。

「ゆっくり飲めよ・・・闘病明けのお前の胃袋は小さい・・・徐々に・・・な」
「・・・・・」
「あと・・・ショーツの替えだ・・・あまり汚すなよ・・」
「・・・・・」
「食べ終わった食器はあそこに置け・・・」

そう言うと壁に空いた五十センチほどの空間を指差していた。
どうやら今後はあの穴から食事を供給されるようだ。
そんな状況から察するに自分は監視カメラで見張られていることを悟った里志はノーパンであることを思い出し、慌ててショーツを取り、慌てて穿いたのだった。

里志は言われた通りゆっくりとスープを飲み欲し、胃袋が少々温かくなったところで、周りを見渡してみた。
男は大したものを置いて行かなかったがその中に等身を映す鏡があった。
里志はその大鏡に姿を映し、今の自分の姿を確認してみた。
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“ゲゲッ・・・女の子の下半身じゃん・・・それに・・・すね毛が・・・ない!・・・脱毛されたのかぁ・・・!!”

麗羅の館XLⅧ

第四話:太田里美

深夜午後十一時の○×倉庫街は人通りもなく真っ暗だった。
里志たち三人はワンボックスカーのエンジンをかけ、エアコンを付けた密室で時を待っていた。
三人はこんな金額の大きな恐喝は初めてだったので不安のため声も出せない、沈黙の時だぅた。

約束の時間をやや過ぎると不安は更に高まった、とその時、一台の車がこちらに走ってくる。
黒塗りの高級外車だった、その車は里志たちの車を照らすように止まったかと思うと十数台の同じような車があっという間に里志たちの車を取り囲んだのだった。

前、横、後ろから光を当てられ、眩しさに目を被ったその時、取り囲んだ車の中から数十人の屈強な男たちが里志たちめがけて走り寄ってくる。
勿論、ドアーのロックはしてあったが、大きなハンマーを手にした男たちにウインドウというウインドウのガラスを割られ、ロックは外され、里志たちは車の外に引っ張り出されたのだった。

突然の出来事にされるがままの里志たちに強烈な当身が襲う、里志たちはあまりに手慣れた男たちの足元に崩れ落ちたのだった。
身体を探られ、携帯と免許書を見つけられる、そして、里志たちの身元が分かると数人の男たちは無言のうちにここを去っていく。
おそらく里志たちのパソコンを壊すためだろう、その証拠に里志の携帯電話は中を見ることなく、粉々にされていた。
気を失った里志たちは別々に車に乗せられ、監禁の場所へと移動させられたのだった


どのくらいの時間が過ぎたのだろうか、あの男たちに襲われた時、受けた腹の強烈な痛みは消えていた。
自分の身体に異状はない、ただ、やたら細くなった腕が気になっている。
だからと言って里志が特別筋肉質という訳でもなかった。
ごく普通の成人男子の体つきだったが、この腕は以上に細かった。
脚を見てみれば、そこも同じようだった、身に着けているものと言えば股間を隠すショーツ、そうなのだ、なぜか女性物のショーツを穿いている。
里志は恥かしいという反面、ぴったりとフィットしたこの下着が気に入ってしまっていた。

何がどうなったか分からないまま上半身をお越し、周りを見渡してみる。
ドアーが二つあるだけの殺風景な部屋だった。
里志はドアーを開けようとし、ベッドから出ようとしたとき、間接に激しい痛みを感じたのだった。
どのくらい寝かされていたんだろう、間接が伸びていたのだ。

痛む足でよろよろとドアーに向かう、そして、一つのドアーは外から鍵がかけてあり、びくりともしない。
もう一つのドアーは簡単に開き、中は浴室、トイレのようだ。
入ってすぐ更衣室、前にはドアーがある、開けると正面に洋式の便器があり、ナイロンのアコーディオンカーテンを隔てて隣には浴室があった。
簡素な造りだが一人で暮らすにはちょうど良い造りだ。

ドアーの向こうばかり気にしていたが、更衣室の肥立ちの壁には大きな上半身を映すくらいの鏡が備え付けてある。
その鏡に自分の姿を映し出してみると・・・
肋骨の浮き出た貧弱な身体が映し出されていた。
痩せ細った自分の身体を確認し、さらに長く伸びた頭髪を見る。

以前は短く刈り込んであったのが、今は耳を隠し襟足をも覆っている。
十センチくらいだろうか・・・物の本によると髪の毛は一か月に十二、三ミリほど伸びるそうだ。
この長さからすると半年以上はここで眠らされていたことになる。
何のために?・・・と思う間もなく、急に尿意に襲われた、里志はあわてて便器のふたを上げ、ショーツに手を差し込み、珍棒を掴もうとした。
だが・・・・

“チンコが・・・チンコが・・・”

里志は慌て、便器のふたを降ろすと同時にその便器に座り込んだのだった。
尿道が膨らむ感じがする。

“シャー”

という便器をたたくような音、なんなのだ?と思う前に里志は排出の快感に口を半開きにし、目は快楽に酔っていた。
なんなのだと下半身に目をやれば、以前はあったペニスがない・・・
代わりに平坦な、なにもない股間があるだけだった。
SATOMI1
更衣室の鏡の下の棚に手鏡があるのを思い出した里志は急いでトイレを出て鏡を股間に当てたのだった。

“ない!・・・俺のチンボが・・・なんだぁ・・・かわりに女のマンコかぁ・・・”

里志の股間には一筋の割れ目が・・・

プロフィール

megumi2001

Author:megumi2001
仕事・家事・執筆・・・・忙しく動いています
家事は・・・新彼と同棲中・・・・なので
更新、遅れ気味で・・・

長い目で見てください

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