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麗羅の館XLⅡ

第三話:今泉陽菜
25

アタシはご主人様のつぶやきに心を痛めながら、アタシから抜かれた淫棒を丁寧に舐め、ご奉仕していた。
気のいられようとする意図が見え見えだった、兎に角、今まで培ったテクを駆使してフェラチオに励んでいたのだった。
その浅ましいばかりの行動はご主人様に見破られ、“もういいぞ・・・陽菜・・・今回はこれだけにしておく・・・シャワーでも浴びて麗羅お嬢の所に帰れ”
“・・・今回は?・・・今回って?・・・”

「お前のひたむきさは分かった・・・お前を捨てたり、見放したりはしない・・・兎に角、お前は菜穂にとっては必要な人間だからな・・・あとは麗羅お嬢に任せる」
アタシは胸をなで下ろす一方で、菜穂というご主人様の娘に対し、重圧を感じたのだった。
自分が、陽菜になったアタシが姿を現すことにより、閉ざされた菜穂の心が開くかどうか分からない。
そんな一抹の不安を抱きながら、“麗羅の館”に帰ることにしたのだった。

嘗て住んでいた都の変貌を見てみたいという気持ちから、電車での帰宅を試みた。
出で立ちは出かけた時とは違い、ご主人様から送られたひらひらしたミニスカートに胸の谷間が見えるほどのタンクトップ、その上に幅の広いピンクのブラウスを前のボタンを留めずに裾をむすんだだけで、あくまで胸の谷間を強調したデザインだった。
簡素に見える中に、どの衣類を見てもよい素材を使った値段の張るものだった、とりわけアタシの自慢の大きな乳房に合わせたタンクトップは手縫いのオーダーメイドらしい、アタシの身体にフィットしていた。
そのうえ、なんカラットあるだろう、大きなダイヤのピアスに金色のネックレス、そして何より嬉しかったのは可愛くネールアートされた左手薬指に填められたリングだった。

「・・・これって・・」
「ああ・・・おまえを・・・おまえと一緒になろうと思ってな・・」
「・・・こんなアタシでいの?・・・」
「まぁな・・・肉体的にはまだ男だけどな・・・麗羅お嬢がおまえを女に変えてくれるだろう・・・俺としてはどっちでもいいが・・・」
「・・・どっちでも・・・って?・・・」
「マ○コだけが絆じゃあ、ないってことだよ・・・俺はお前の健気さに惚れたんだ・・・あの“陽菜”のように・・・な」
「・・・アタシって・・・アタシって・・・」
「ああ・・・十分・・・女だ・・・それも俺のとってはとびっきりの・・な・・・菜穂のことなんかどうでもいさ・・・もちろん・・・昔を思い出してくれればいが・・・」
「・・・・・・」
「菜穂のことでおまえが思い悩むことはない・・・俺としては・・・あの光景を思い出させたくないんだ・・・母親の顔が半分拭き飛んだ光景を・・・な」
「でも・・・」
「もちろん、記憶が戻り、もとの菜穂に戻ればいいが・・・戻らなくっても、それはおまえのせいではない・・・とにかく、このリングは俺からのプロポーズだと思ってくれ」
「・・・・・・」

大きなダイヤの周りを小さなダイヤでちりばめられたリングを眺めながら、そんな言葉を思い出していた。
そして薬指にリングを填められた感触を楽しみながら、目線の変わった位置から都を歩いていた。
何しろ185センチの目線と160センチ足らずの目線では視野が違っていた、上から眺め降ろしていた視野と見上げるような視線では雰囲気も違っている。
アタシはそんな中、人々の流れを掻い潜るように歩いている、男だった時には考えられないことだった。
長身の男の時は人々が避けていた、だが小さな女の子になった今は人々は遠慮容赦なく身体をあずけてくる。
時折、ぶつかりそうにもなる、そんな時は身をひるがえし、アタシのほうからさけるのだった。

そんな中でお誘いもある、その時はリングをこれ見よがしに見せ、相手に解らせるのだった。
アタシが嵌めているリング、エンゲージリングはとても高価に見え、アタシの相手が裕福であることを知らしめていた。
またご主人様がつけてくれたボディーガードにしても、その筋の者と分かる姿をしていたので、アタシに近寄る者も少なかった。

兎に角、アタシは変わりつつある都を散策し、夕方には“麗羅の館”に着いたのだった。
そしてアタシは着いたその足で麗羅先生を訪れたのだった、今回の結果報告をしようと考えたからだった。
アタシの耳から離れられない“ただの穴だな・・・”という言葉を伝えるためだった。

「・・・ただの・・穴ですって・・・おのれ・・・横田・・・いまに目に物を見せてやる・・・陽菜ちゃん・・明日から手術の連続よ・・・耐えてね・・」
「・・・は・・い・・」
「心配しなくってもいいわ・・・すべて、わたしに任せなさい・・・もう何十人もの人を幸せにしてきているの・・・あなたがその最新の人なの・・・だから、新しい技法も使うわ・・・あっ、そうそう、あなたの良く知っている二人も今は新しい性で幸せに暮らしているわ・・」
「・・・アタシの知って二人?って・・・」
「医師の守秘義務で名前は言えないけど・・・上の子は最近、子供がで来たらしいわ・・・下の子は二人の子持ち主婦。すごいわよねぇ・・・まだ十七歳なのに・・・」

???
アタシが知っている?
紗希?早紀?・・・アタシが知っている子ってあの子たち以外ないわ・・・
で、その子たちに子供ができた?
だってあの子たち、元男なのよ・・・元男の子が赤ちゃん?

そんな心の葛藤の中、アタシは自分の部屋に戻り、シャワーを浴びている。
水滴が瑞々しい肌を弾いている、この肌が元男の物とは考えられないことだった。
全身を丹念に洗い、新しくできた局部を覗き込んでいる。
なんともグロテスクなものだ、果たしてアタシはこんなものが欲しかったのだろうか・・・
おそらく、平坦な下半身が欲しかっただけだっただろう、男と分かる物が要らなかったに違いない。
だが、ただ切り取っただけでは排尿にも困るだろうし、淫行に於いては男の淫棒を受け入れる穴はあったほうが良い、それも女性のような。
大陰茎、小陰茎、クリトリスなどは本物の女性と見分けがつかないほど精巧にできている。
最初この女性器を見たご主人様は本物と見違えるほどの出来に感心していたが、いざ淫行に及んで入れてみれば“ただの穴”と判断したのだった。

麗羅先生にしてみれば今のアタシは発展途上中で、淫行に対してはご主人様の満足を得られるとは思っていなかったようだった。
確かにいまこの穴に指を入れてみても、ぽっかりと空いた穴だった。
ざらつきも、締まりのない穴だった、アタシとてただそのままでいたわけではない、ダイレーターを入れるたびに締め付け疑似膣を鍛えてきた。
だがそれも本物にはかなわない、所詮、疑似は疑似なのだ。
ご主人様に疑似膣を貫かれ、ただの穴と判断され、偽物であることを再認識したのだった。

だが、“ただの穴”という言葉が麗羅先生のプライドを傷つけたようで、アタシは毎週のように手術台に横たわっていた。
何の手術かは解らない、その手術について麗羅先生は何も説明しないし、アタシも聞こうとしなかった。
ただ何かの器官を移植しているようだった。
二三日くらいは患部あたりに熱と痛みを感じるが、一週間もするとその違和感も取れ、以前から自分の身体だったかのように生活していたのだった。

淫棒を切り取られた直後は小水の近いのに驚かされた、兎に角、催したらすぐに出る。
下半身に力を入れ、尿道を抑える、ということができないのだ。
二十数年、男として暮らしてきたアタシはこのオシッコの近いのに驚かされたのだった。

近頃、また乳房が大きくなったようだ、ブラのサイズが合わない、Eカップのブラでは苦しいのだ。
裕美さんに頼み、いろいろなサイズを用意してもらい、試着してみる。
“うん、これがいいわ、しっくりとくる、ちょっとストラップが肩にくい込むけど・・・”
サイズを見てみると、Hカップだった。
“H・・・Hカップ?・・・八センチも大きくなったの?・・・”

「あらあら、随分巨乳にされたわね・・・お姉さまは意地であなたを魅力的な身体しているわ・・・遺伝位を細工してね・・・このオッパイ、どこまで大きくなるのかわかんないけど・・・あなたから生まれる女の子はこれ以上の巨乳になるわ・・・」
「・・・・・・」
「今までは女性ホルモンを外から・・・注射などで投与してきたけど、今はあなたの体内から・・・自然にあなたの体の中に供給されているのよ・・・近々、メンスが始まるわ・・・その時は言ってね・・・処置の仕方、教えるから・・・」
「・・・・・・」
「あなたはもう完全な女の子なの・・・月一度のメンスが来て・・・子供も産むことができる・・・もう完全な女の身体よ、これからは避妊も考えてSEXをするのよ・・・望まない子を作らないためにね・・・」
「・・・・・・」

アタシには今一つ、ピンとくるものがなかった。
“メンス?・・・生理の事?・・・子供を産む?・・・避妊?・・・”
“これって、まるっきり女の子の性教育だわ・・・アタシの身体はどうなっているの?”

大きくされた乳房のせいで下半身が見えない、仕方がないので手鏡越しに覗いてみた。
アタシのあそこは以前にままのように見える、まだ色素沈着のないピンク色をしたオマ○コだった。
広げてみてもピンク色の膣内だ、そして、その中に中指を入れてみた。
“むむむ・・・ああん・・・あふぅ・・・あん・・”
思わず喘ぎ声が漏れる快楽だった、以前のオ○ンコでは感じられない享楽だった。
中指でありながそれを締め付けてくる膣には何らかの細工がしてあるに違いない、アタシが唯一、女性との性交は“陽菜”でしかない。
あの時の“陽菜”のオマ○コにこれほどの締め付けはなかった。
何をどうされたのかは分からない、兎に角、アタシの下半身に性感度のよい女性器がつけられたのだった。

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megumi2001

Author:megumi2001
仕事・家事・執筆・・・・忙しく動いています
家事は・・・新彼と同棲中・・・・なので
更新、遅れ気味で・・・

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